若さと時間がない50代おっさんのブログです。JA10クロスカブやR1250RTでのキャンプツーリング、ランドワゴン(ハイエースキャンピングカー)での車中泊などを中心にいろいろな事を書いていきます。
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2015.02.01 Sun
2015.02.01
イスラエルのバンド、Orphaned Land の2013年発表の5thアルバム「All Is One」からタイトルナンバーです。過去の作品から徐々に比重の増えてきた中東特有のメロディが特徴的です。無理矢理カテゴリーに当て嵌めるならプログレッシブ・メタルといったところでしょうか。サウンドはメタルなんですが何とも分類し切れない深みと幅のある音楽性を持ったバンドです。センスは抜群でメロディの良さだけでなくサウンドプロダクションの上手さも比較になるバンドがちょっと他に見当たらないくらい素晴らしい。今作ではさらにシンフォニック寄りになって壮大な音作りになっています。「All Is One」という意味深なタイトルと十字架、六芒星、三日月の各宗教のシンボルが組み合わさっているということは…。
日本版も出ているんですがAmazonでも売っておらず、DVDと3曲のボーナストラック付のドイツ版を購入したため訳がありません。ほとんどの方が輸入版を購入されると思いますので例のごとくちょっと訳してみました。
All Is One
We're the orphans from the holy land, the tears of Jerusalem
And in darkness we have prayed and swore to rise up once again
We are the sons of the blazing sun
Sharing our faith through the barrel of a gun
Walk on holy water yet we burn
Brothers of the orient stand as one
An ancient promise in an orphaned land
A clenched fist becomes an open hand
Armed forces spill their blood on holy sands
Again and again we fail to see that all is one
Words like venom through our veins they run
Weaving a web of deception hope is gone
Shall we re-live the pain of wars before?
Or shall we be the light, the new folklore?
Evil falls on each of us, there's nothing new
Who cares if you're a Muslim or a Jew
The awakened ones are nothing but a few
And the one to make the difference now is you
From the Middle Eastern lands we ride, all children of Abraham
Our only sword, the light within, that burns as bright as sun
Wer're the orphans from the Holy Land, the keepers of Or-Shalem
So we bow to you our warriors for being simple men
All Is One
私達は聖地より来た見捨てられし者 私達はエルサレムの流した涙そのもの
暗闇にあっても私達は祈り 再びの繁栄を誓った
私達は燃え立つ太陽の息子
私達は銃身を通して信頼を共有し
いまだ滾り聖水の上を歩く
極東の兄弟達は一体となる
いにしえの約束は寄る辺のない地にあり
握られたこぶしは、いま開かれん
軍隊は神聖な砂上に血を流す
全てはひとつであることへの理解を我々は幾度も逃した
言葉は毒のように血管を流れ
偽の網を織る望みは失われる
昔のように戦火の中の暮らしに戻ろうか?
それとも私達は光ある新たな言い伝えになろうか?
私達は互いに悪魔に取り憑かれる なにも今に始まったことじゃない
あなたがイスラム教徒なのか ユダヤ人かどうかなんてどうでもいい
気付いたことは無ではない ほんの少しだが大切なこと
あなたこそ変革の源 今こそその時だ
広くは中東のすべてのエイブラハムの子供たち
彼らは我々唯一の光輝く剣、太陽と同じくらい明るく燃えている
私達は聖地より来た見捨てられし者 私達はシャローム(平和)の守護者
だから私達がありふれた存在であり続けられるよう戦って下さるあなた(神)に私達は服従する
蛇足ですが最近「宗教」について思います。いろいろ起きていますしね。
神の言葉を預かるのが「預言者」ということですが、例えばイスラム教ではユダヤ教の預言者モーゼもキリスト教のイエスも預言者の一人として認められているようで、コーランによればユダヤ教徒もキリスト教徒もイスラム教徒と本質的に同じ信仰(神)をもつとされています。(彼らの神の概念というものがなかなか理解し難いんですが)
イスラム教ではムハンマドはモーゼやイエス、またその他多くの預言者に続く最後にして最高の預言者とされていて、神はムハンマド以前の預言者には神の教えの1部しか伝えておらず、従って他の宗教では神の言葉が不完全に、あるいは誤った形で伝達されていると考えています。つまり最後に出てきたムハンマドこそが神の教えを完全な形で伝える最も優れた預言者だと考えているので、大元の神は同じであるにも関わらずユダヤ教やキリスト教は認めないという「本家」対「元祖」みたいな状態がず~っと続いているわけですね。
ヘンだなと思うのは、それぞれの宗教における聖典やら聖書においては、「裁きは神が下すものであって、信者が異教徒や無神論者を攻撃しちゃイカン、生き物をむやみに殺しちゃナラン」とはされてない点です。結局自分たち信者(民族・集団)以外は別モノ扱いなのですね。人も動物も例外なく神の子だよ、異教徒とはいっても根本(神)が同じなら争うなよ、などの教えがない時点で神が人を創った…というより、特定の民族や人種が自分達の神を都合よく作り上げたという印象が拭えない。独自に解釈して作り出した宗教の名の下に対立し、やったりやり返したりというのは歴史の示すところでありましょう。そうは云っても私は神は存在すると思っているんですが。
ユダヤ人である彼らもまた様々な疑問を持ちつつ盲目的にならず、でも信仰心はしっかり持っている…と歌詞やアートワークから察せられます。
日本人は無宗教とは云われますが、作法や形式といった中にも、あるいは物質的なものに対しても日常的な感性として共有される宗教的な感覚は確実に持っていると思います。聖書聖典のようないわば人間が作ったマニュアルが主とはならないのがこれらの宗教と異なる点でしょうか。感覚的に共有しているだけなので原理主義は生まれにくい。でも日本人の場合、閾値が異常なほど高いですが他の民族に類を見ないほどひとつにまとまりますし、いざとなったら大爆発しちゃいますからね。すめらぎいやさか。
先人の知恵と経験の宝庫です↓!!

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2015.02.07 追記
アルバムのラストナンバー。オフィシャルのビデオではなくファンが作ったものか。曲はそこはかとなく美しいものの、無情な世界に対するやりきれなさを歌っています。childrenというのは実際の幼い子供という意味ではなく神の子の意味で使われているものと思われます。
中東問題はもともと領土、宗教、人種、民族、政治と過去の遺恨が混ざりに混ざっているのでもはや安定させることは困難なのではないかとも思います。さらにこうした状況を利用する大国とその支配層がいますしね… 背景や背後まで見る目を持つ努力は必要と思います。でないとすぐ騙されちゃいますからね~。
Children
I’m alone in here
All I know is gone
And I don’t want to die
What will be of me tomorrow?
Am I meant to be another orphaned child?
Another victim full of sorrow?
How can we live with this horror that we bring to this world?
What is it that blinds us to the error of our ways?
Nothing’s left in here, in this empty room
Where once I lived my life
Mother, why have you deserted me?
Father, why must we all struggle to survive?
And must I grow to be like you?
How can we live in this world where lives are bought and sold?
Children
私は独りここに在る
縁あるものは全て消え去ったいま
死を恐れている
明日私ははどのようになっているのか?
別の見放された子となりたかったのだろうか?
それとも悲劇の犠牲者になるとでも?
どうしたら私達自身がもたらした恐怖のこの世界で生きられようか?
私達自身の間違いに目を瞑らせるものは何なのか?
何も残っていないこの部屋
過去には私の生活があった
母よ、なぜ見棄てたのだ?
父よ、誰しもが生き延びる為に何故こんなにも苦しまなければならないのか?
私もあなたのようにならなければならないのか?
生きることすら売り買いされるこんな世界で どうやって生きていけばよいのだろうか?
先人の知恵と経験の宝庫です↓!!

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イスラエルのバンド、Orphaned Land の2013年発表の5thアルバム「All Is One」からタイトルナンバーです。過去の作品から徐々に比重の増えてきた中東特有のメロディが特徴的です。無理矢理カテゴリーに当て嵌めるならプログレッシブ・メタルといったところでしょうか。サウンドはメタルなんですが何とも分類し切れない深みと幅のある音楽性を持ったバンドです。センスは抜群でメロディの良さだけでなくサウンドプロダクションの上手さも比較になるバンドがちょっと他に見当たらないくらい素晴らしい。今作ではさらにシンフォニック寄りになって壮大な音作りになっています。「All Is One」という意味深なタイトルと十字架、六芒星、三日月の各宗教のシンボルが組み合わさっているということは…。

日本版も出ているんですがAmazonでも売っておらず、DVDと3曲のボーナストラック付のドイツ版を購入したため訳がありません。ほとんどの方が輸入版を購入されると思いますので例のごとくちょっと訳してみました。
All Is One
We're the orphans from the holy land, the tears of Jerusalem
And in darkness we have prayed and swore to rise up once again
We are the sons of the blazing sun
Sharing our faith through the barrel of a gun
Walk on holy water yet we burn
Brothers of the orient stand as one
An ancient promise in an orphaned land
A clenched fist becomes an open hand
Armed forces spill their blood on holy sands
Again and again we fail to see that all is one
Words like venom through our veins they run
Weaving a web of deception hope is gone
Shall we re-live the pain of wars before?
Or shall we be the light, the new folklore?
Evil falls on each of us, there's nothing new
Who cares if you're a Muslim or a Jew
The awakened ones are nothing but a few
And the one to make the difference now is you
From the Middle Eastern lands we ride, all children of Abraham
Our only sword, the light within, that burns as bright as sun
Wer're the orphans from the Holy Land, the keepers of Or-Shalem
So we bow to you our warriors for being simple men
All Is One
私達は聖地より来た見捨てられし者 私達はエルサレムの流した涙そのもの
暗闇にあっても私達は祈り 再びの繁栄を誓った
私達は燃え立つ太陽の息子
私達は銃身を通して信頼を共有し
いまだ滾り聖水の上を歩く
極東の兄弟達は一体となる
いにしえの約束は寄る辺のない地にあり
握られたこぶしは、いま開かれん
軍隊は神聖な砂上に血を流す
全てはひとつであることへの理解を我々は幾度も逃した
言葉は毒のように血管を流れ
偽の網を織る望みは失われる
昔のように戦火の中の暮らしに戻ろうか?
それとも私達は光ある新たな言い伝えになろうか?
私達は互いに悪魔に取り憑かれる なにも今に始まったことじゃない
あなたがイスラム教徒なのか ユダヤ人かどうかなんてどうでもいい
気付いたことは無ではない ほんの少しだが大切なこと
あなたこそ変革の源 今こそその時だ
広くは中東のすべてのエイブラハムの子供たち
彼らは我々唯一の光輝く剣、太陽と同じくらい明るく燃えている
私達は聖地より来た見捨てられし者 私達はシャローム(平和)の守護者
だから私達がありふれた存在であり続けられるよう戦って下さるあなた(神)に私達は服従する
蛇足ですが最近「宗教」について思います。いろいろ起きていますしね。
神の言葉を預かるのが「預言者」ということですが、例えばイスラム教ではユダヤ教の預言者モーゼもキリスト教のイエスも預言者の一人として認められているようで、コーランによればユダヤ教徒もキリスト教徒もイスラム教徒と本質的に同じ信仰(神)をもつとされています。(彼らの神の概念というものがなかなか理解し難いんですが)
イスラム教ではムハンマドはモーゼやイエス、またその他多くの預言者に続く最後にして最高の預言者とされていて、神はムハンマド以前の預言者には神の教えの1部しか伝えておらず、従って他の宗教では神の言葉が不完全に、あるいは誤った形で伝達されていると考えています。つまり最後に出てきたムハンマドこそが神の教えを完全な形で伝える最も優れた預言者だと考えているので、大元の神は同じであるにも関わらずユダヤ教やキリスト教は認めないという「本家」対「元祖」みたいな状態がず~っと続いているわけですね。
ヘンだなと思うのは、それぞれの宗教における聖典やら聖書においては、「裁きは神が下すものであって、信者が異教徒や無神論者を攻撃しちゃイカン、生き物をむやみに殺しちゃナラン」とはされてない点です。結局自分たち信者(民族・集団)以外は別モノ扱いなのですね。人も動物も例外なく神の子だよ、異教徒とはいっても根本(神)が同じなら争うなよ、などの教えがない時点で神が人を創った…というより、特定の民族や人種が自分達の神を都合よく作り上げたという印象が拭えない。独自に解釈して作り出した宗教の名の下に対立し、やったりやり返したりというのは歴史の示すところでありましょう。そうは云っても私は神は存在すると思っているんですが。
ユダヤ人である彼らもまた様々な疑問を持ちつつ盲目的にならず、でも信仰心はしっかり持っている…と歌詞やアートワークから察せられます。
日本人は無宗教とは云われますが、作法や形式といった中にも、あるいは物質的なものに対しても日常的な感性として共有される宗教的な感覚は確実に持っていると思います。聖書聖典のようないわば人間が作ったマニュアルが主とはならないのがこれらの宗教と異なる点でしょうか。感覚的に共有しているだけなので原理主義は生まれにくい。でも日本人の場合、閾値が異常なほど高いですが他の民族に類を見ないほどひとつにまとまりますし、いざとなったら大爆発しちゃいますからね。すめらぎいやさか。
先人の知恵と経験の宝庫です↓!!

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2015.02.07 追記
アルバムのラストナンバー。オフィシャルのビデオではなくファンが作ったものか。曲はそこはかとなく美しいものの、無情な世界に対するやりきれなさを歌っています。childrenというのは実際の幼い子供という意味ではなく神の子の意味で使われているものと思われます。
中東問題はもともと領土、宗教、人種、民族、政治と過去の遺恨が混ざりに混ざっているのでもはや安定させることは困難なのではないかとも思います。さらにこうした状況を利用する大国とその支配層がいますしね… 背景や背後まで見る目を持つ努力は必要と思います。でないとすぐ騙されちゃいますからね~。
Children
I’m alone in here
All I know is gone
And I don’t want to die
What will be of me tomorrow?
Am I meant to be another orphaned child?
Another victim full of sorrow?
How can we live with this horror that we bring to this world?
What is it that blinds us to the error of our ways?
Nothing’s left in here, in this empty room
Where once I lived my life
Mother, why have you deserted me?
Father, why must we all struggle to survive?
And must I grow to be like you?
How can we live in this world where lives are bought and sold?
Children
私は独りここに在る
縁あるものは全て消え去ったいま
死を恐れている
明日私ははどのようになっているのか?
別の見放された子となりたかったのだろうか?
それとも悲劇の犠牲者になるとでも?
どうしたら私達自身がもたらした恐怖のこの世界で生きられようか?
私達自身の間違いに目を瞑らせるものは何なのか?
何も残っていないこの部屋
過去には私の生活があった
母よ、なぜ見棄てたのだ?
父よ、誰しもが生き延びる為に何故こんなにも苦しまなければならないのか?
私もあなたのようにならなければならないのか?
生きることすら売り買いされるこんな世界で どうやって生きていけばよいのだろうか?
先人の知恵と経験の宝庫です↓!!

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